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都農ワイン 訪問レポ 1/3 [訪/11/2/15(火)]

こんにちは。
Label仕入れ担当兼オーナーの西尾です。

昨日、2011.2.15に宮崎県児湯郡都農町にある、
都農ワイン様を訪問して来ました。
そのレポートを3回にわけて書き記して参りたいと思います。

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早朝8時30分にJR宮崎駅から、日豊本線で目指す都農駅へ出発。
前日までの雨はウソのように上がり、快晴の朝となりました。

宮崎県の中央部の海岸線を走るワンマン列車の車窓から
美しい風景を眺めながらの移動は約40分。

宮崎〜延岡の丁度中間点に位置する都農に到着しました。
西には、美しい海岸、そして東には尾鈴山がそびえる風景、
自然豊かな町です。

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ワイナリーの香月さんがお迎えに来てくださり、
車で10分ほど、山の方へ行くと、
小高い丘の上に、美しく整備されたワイナリーが見えました。
ワイナリーの玄関からは、日向灘が見下ろせる絶好の風景。

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しかし、この環境が葡萄の栽培、ワイン醸造に過酷なことを
このあと、知らされることになりましたが....。

この日、お忙しい中をご案内頂いたのは、
工場長代理で醸造の要である赤尾誠二さん。

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1996年のワイナリー創業の3年前、このプロジェクトの立ち上げから、
ずっと都農ワインを見続け、ここまでのワイナリーにした立役者。

ワイナリーでまずは、色々とお話を頂戴してから、
最初に赤尾さんが案内してくれたのは、ワイナリー横のクヌギ林。

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そこで、「自然界における土の循環」について話して頂いたのです。
秋が終わり、枯れ葉が積もる地表はフカフカとしています。
そこを、やおら手で掘り出した赤尾さん。
表面の枯れ葉を剥ぐとそこには、枯れ葉が経年し土となった層が。
その土を彫り上げて、香りを嗅がせてくれました。
その土には確かに香りがありました。

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そこには、微生物たちが住み、枯れ葉が発酵して養分である
ミネラルが生まれ、雨などで入り込む水分なども
上手く循環している様子なのだそうです。
その土は少し湿っていて、柔らかかったのです。
そこにまた植物たちが根を張って行く「生物の生活」がある。
その営みの中から生まれる香りがありました。

そして、さらに10cm近くまで掘り下げると
今度は、粘土のようになり枯れ葉の堆積の後は見えない。
香りを嗅ぐと、上の層にあったような香りはもうしませんでした。

聞くところによると、この土地は黒ボクと呼ばれる火山土。
もともとは、通常の葡萄産地に比べるとミネラル分が異常に少なく、
また水分を保全して行く力も乏しい、果実栽培に向かない土。

「この土地で葡萄を栽培するということは、
 こうして、土と毎日向き合って、香りを嗅いで、
 そしてこの土の中で、葡萄がどう生きて行くのかを
 計測して、知る事からはじまる。
 勘ではなくて、データとして実証していくこと。」

そうおっしゃった赤尾さんの言葉がこの後、
見る見る私の目の前で実証されて行くことになりました。

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ワイナリーを後に、都農ワインが栽培している葡萄畑へ。
最初に着いたのは赤ワイン用の海外品種「シラー」の畑。

「もともとシラーは例えるなら海外のアスリート。
 がんがん走って、もの凄く食べて体も大きいタイプ。
 それがここにやって来ても、食べ物が違うから、
 栄養が足りなくなり、痩せて行ってしまう。」

その「ガタイの大きな海外選手」を痩せさせないで育てる。
その環境づくりに15年の歳月がかかり、
納得のいく果実が実るまで、シラーを製品化できなかったそう。

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続いて「シャルドネ・エステート」に使われるシャルドネ畑。
先のシラーに比べて幹は細い葡萄樹は、
何故か、幹の途中がどれも曲がっています。

最初は、ヨーロッパ品種の垣根方式に習っていましたが、
途中から、一文字短梢という平棚作りに変えたためとか。
ここで、このシャルドネを栽培するのに最適な方法を
経験と観測によって作り上げたためだそうです。

半円になっている金属の棒は「レインカット」。
この棒にワイヤーを貼り、ビニールシートを掛けるのです。
年間降水量はボルドーの4倍。山梨でも3倍と言い、
またこの地につきものの台風で房がちぎれ飛ぶという、
過酷な環境から葡萄を守る工夫がありました。

ここで、赤尾さんが小脇に抱えていた紙の巻物。
それを開けてみせてくれた時、さらなる驚きが生まれました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・明日へ続く。

 



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